一般歯科(むし歯の治療)|小林歯科・矯正歯科クリニック|下伊那郡高森町の歯科・歯医者

〒399-3103長野県下伊那郡高森町下市田2934-30
0265-35-2316
矯正無料相談 WEB予約
ヘッダー画像

一般歯科(むし歯の治療)

一般歯科(むし歯の治療)|小林歯科・矯正歯科クリニック|下伊那郡高森町の歯科・歯医者

むし歯とは

ミュータンス菌(むし歯菌)の酸産生作用

口の中の細菌数は10兆個以上といわれ、そのうち、むし歯の原因となる酸を作る酸産生菌が70〜80%を占めると考えられています。酸を作る代表的な細菌がミュータンス菌です。ミュータンス菌は飲食物の糖分を摂取・分解して酸を作り出します。

この酸によって歯が溶かされますが、人の唾液には酸を中性に近づける働きがあり、また、カルシウムやリン酸を含み、これらの作用で溶かされた歯は修復されています。

しかし、糖分の摂取が頻繁であったり、歯みがきの状態が悪かったりすると、酸の緩衝や修復が追いつかず、歯が溶けた状態が続くことになります。その部分は放置すると直に崩壊し、むし歯となります。

こんな症状(状態)ありませんか?

  • 歯の表面が黒ずんできた
  • 歯の表面に穴が空いている
  • 甘いもの、冷たいものがしみる
  • 熱いものがしみる
  • 歯がズキズキ痛む
  • 食べ物がよく詰まる
  • 歯医者に1年以上行っていない

むし歯が起こりやすくなる要因

むし歯は次のような条件が揃った場合になりやすいと考えられています。

1.歯質

歯質は一人ひとり異なり、むし歯のなりやすさを左右します。歯質を強化するためには、歯の再石灰化を促すフッ化物(フッ素)を利用したり、唾液の分泌を促進するためによく噛んだりすることが効果的です。

2.糖分

糖分の多い間食が増えると、口の中が酸性になり、むし歯になりやすい状態になります。間食を控えたり、糖分の少ないおやつを選んだり、バランスの取れた食生活を送るように心がけましょう。

3.細菌

キシリトールやフッ化物(フッ素)には、むし歯の原因となる最近の活動を抑える働きがあります。キシリトール配合ガムを噛む、フッ素入り歯みがき粉を使う、といったことを日常で意識するとともに、歯科での定期的なクリーニングで、歯垢や歯石を除去することが効果的です。

4.汚れの付着時間

口の中で酸が作られるまでには、少し時間がかかります。むし歯予防には、糖分を摂取したら早めにうがいや歯みがきをして、むし歯の原因となる酸を取り除くことが効果的です。

むし歯の進行

c1

C1初期のむし歯

歯の表面のエナメル質が、わずかに溶けている状態。まだ痛みもなく、定期検診で見つけることができた場合、早期に対応できます。適切な歯磨きやフッ素塗布などで歯の再石灰化を促せば、治癒できるケースもあります。

c2

C2歯の内部まで進行したむし歯

エナメル質の内側にある象牙質にまで溶解が進んだ状態。「冷たいものがしみる」といった症状で気づくことがあります。むし歯に冒された部分の歯を削り、削った大きさに合わせて詰め物や被せ物で治します。

c3

C3神経まで進行したむし歯

むし歯が、歯の内側の神経まで達した状態。「冷たいものがしみる」「噛んだとき痛む」といった症状が加わり、後に激しい痛みに変わります。神経を取り除く治療を行い、被せ物で治します。

c4

C4歯冠が大きく失われた歯

歯冠部分がほとんど溶けてなくなり、むし歯が歯根まで到達した状態。神経が死んで一旦痛みがなくなりますが、歯根の先に膿が溜まることで、再び激しい痛みが生じます。抜歯を行い、抜歯後はインプラントやブリッジ、入れ歯で噛む機能を回復させます。

抜髄治療

むし歯になると歯のエナメル質や象牙質が、むし歯菌から放出される酸によって溶かされ、進行すると歯の中心部にある歯髄にまで到達し、激しい痛みを伴うようになります。歯髄は血管を含む歯の神経で、歯根に通る管状の空洞を満たし、歯の知覚と栄養供給を司っています。抜髄治療は、むし歯菌に感染した歯髄や細菌の固まりなどの汚れをきれいに取り除き、痛み・症状を抑えて歯の寿命を延ばす治療です。強い痛みを伴うむし歯や抜歯を進められてしまうような重いむし歯でも、きちんと抜髄治療が行われれば、ご自身の歯を残したまま歯の機能を取り戻すことができます。
歯はとても細く複雑な構造をしているため、その治療は歯科治療の中で頻度が多いものの、繊細で難易度の高い治療の一つとされています。当院では、充実した設備と専門的な技術をもって天然の歯を残すための抜髄治療に力を入れています。むし歯が重度にまで進行し、「抜歯しかない」と言われた方も、ぜひ一度ご相談ください。

こんな症状やお悩みはありませんか?

  • 被せ物をしている歯に痛みがある
  • 過去に治療したむし歯がまた痛みだした
  • 疲れた時に歯肉が腫れる
  • 歯肉から膿が出てくる
  • 噛むと違和感や痛みを生じる
  • むし歯が進行してしまったが、インプラントや入れ歯にはしたくない
  • もう歯を抜くしかないと悩んでいる
  • 抜髄治療が受けられる歯科を探している

抜髄治療のパターン

抜髄治療には2つの治療パターンがあります。初めて神経を取り除く場合の「抜髄(ばつずい)」と、むし歯が深くなり歯髄が細菌に感染してしまった場合や、神経を取り除いたのちに再び感染を起こしてしまった場合に行う「感染治療」です。

神経が残っている場合に行う「抜髄」

むし歯が神経にまで達して、ひどい歯髄炎の症状(自発痛、冷・温痛、咬合痛など)を起こしている場合は、歯髄(神経)を取り除く処置が必要になります。この治療を抜髄といいます。歯髄炎の状態は、歯髄の細胞が生きていて免疫力を持っています。このため、歯髄にはほとんど細菌はいないと考えられています。抜髄の段階で無菌的かつ丁寧な治療を行い、精密な土台や被せ物をセットできれば、高確率で細菌がない無菌状態を作り出すことが可能です。これにより歯髄炎の症状が改善します。

細菌によって汚染された歯を清掃・消毒する「感染治療」

歯髄炎を放置していると、細菌によって歯髄の組織が壊死していきます。こうなると、歯髄の細胞の免疫力も失われていくため、細菌がさらに増殖し、歯髄壊死や根尖性歯周炎などを引き起こします。すでに神経を取り除いた歯でも、根幹内に細菌が侵入すると、同じような状態になります。
感染治療は、歯の中の細菌や汚染物を取り除き無菌に近い状態にして、根の先にある炎症を抑えていく治療です。

歯髄治療の流れ

1

切削器具を用いてむし歯や被せ物を除去

まず、歯を削る器具(切削器具)を使ってむし歯や被せ物を除去し、汚染された歯髄を露出させ、処置をしやすくします。この時、神経が残っている状態であれば麻酔は不可欠となります。再治療の歯であれば、詰め物や土台も全て取り外します。

2

手用器具を用いて感染歯髄を除去

次に歯髄を取り除いていきます。再治療の場合は、歯につめた薬剤、根尖部に溜まった膿を取り除きます。抜髄治療は非常に治療領域が細かく、構造が複雑なため、「ファイル」や「リーマー」という針のような専門器具を用いて、取り残しがないように徹底的に除去します。続いて空洞になった部分を拡大していきます。根幹は一本の歯に対して複数本あり、前歯では1〜2本、奥歯では3〜4本に分岐しています。分岐した部分をそれぞれ拡大していく必要があります。

3

薬液による洗浄・消毒

汚染された歯髄などを器具で除去した後、薬液によって化学的に洗浄します。また、空洞になった部分に消毒液を入れて仮の蓋をし、時間を置いて消毒します。この工程を症状が治るまで何度か行います。

4

充填

きれいに清掃、消毒され、症状の改善が認められれば、充填剤を緊密に詰める根幹充填を行います。ガッタパーチャと呼ばれるコム状の樹脂やMTAセメントで根幹内をしっかりと無菌状態で封鎖し、細菌が再び侵入しないようにします。

4

支台構造

抜髄や感染治療で神経を抜いた歯は、経年的に脂質が弱くなり、破折が起こりやすくなります。そのため歯を金属や樹脂を用いて補強する支台構造(差し歯)を行います。その土台に被せ物を付け、歯の形態及び機能を回復させて治療は終了です。

修復・補綴処置

修復・補綴処置は、大きなむし歯などで損なわれてしまった歯を補う治療です。
「詰め物」「被せ物」「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」がこの治療に該当します。当院の修復・補綴処置は、“機能面の回復”と“審美的な回復”を目的としています。

インレー(詰め物)

軽度のむし歯などで歯を少しだけ削ったあとに入れて治療するのが詰め物(インレー)です。歯の一部だけを補うので、歯の土台を形成する必要はありません。主に臼歯で行います。

保険診療

メタルインレー
メタルインレー(銀色の金属素材)

奥歯の詰め物に用いられる銀色のインレーで、金銀パラジウム合金という金属が使用されます。

自費診療

ゴールドインレー
ゴールドインレー

ゴールドインレーとは、貴金属にも用いられる金(ゴールド)を使った詰め物です。天然歯に近い硬さで、噛み合う歯を痛めません。強く噛む大臼歯に向いています。生体親和性も高く安心です。

オールセラミックインレー
オールセラミックインレー

すべてセラミック(歯科用陶材)でできた審美性の高いインレーです。透明感がある自然な美しさで、長期間使用しても変色しません。生体親和性も高く安心です。

ハイブリッドセラミックインレー
ハイブリッドセラミックインレー

セラミックとレジン(プラスチック)を混ぜ合わせた素材です。保険素材よりも審美性が高く、美しい白い歯になりますが、オールセラミックよりは透明感などが劣ります。

クラウン(被せ物)

被せ物(クラウン)は、むし歯で歯を多く削ったり、神経を取ったりした場合によく使われます。保険診療と自費診療とで使用できる素材が大きく異なります。

保険診療

硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠

硬質レジン前装冠は、外から見える表側がレジン(プラスチック)、裏側が金属(金銀パラジウム合金)で構成されたクラウン(被せ物)です。前歯に限り保険で作製することができます。

メタルクラウン
メタルクラウン(金属冠:銀歯)

冠全体が金属でできている、いわゆる「銀歯」です。保険診療で奥歯(基本的に前から4番目以降の歯)にクラウンを装着する場合、すべてこのメタルクラウン(銀歯)となります。

CAD/CAM冠
CAD/CAM冠

CAD/CAM(キャドキャム)はComputer aided design Computer aided manufactureの略称です。CAD/CAM冠とは、3Dカメラで治療箇所をスキャンし、その情報を元にコンピューターが設計して、3次元切削加工機がブロックを削って作製する冠(被せ物)です。セラミックとレジン(プラスチック)を合わせた材料(ハイブリッド)で、保険診療で白い歯を作ることができます。

自費診療

オールセラミッククラウン
オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンとは、歯科用陶材(陶器)であるセラミックのみを使った審美性の高いクラウンです。透明感のある自然な色調・ツヤで、天然歯の高い再現性が得られます。プラークが付着しにくく清掃性にも優れています。

メタルボンドセラミッククラウン
メタルボンドセラミッククラウン

メタルボンドセラミッククラウンとは、内側を金属で裏打ちしたセラミックのクラウンで、強度が高く割れにくい特徴があります。連結冠(ブリッジ)にも使用することができます。

ジルコニアセラミッククラウン
ジルコニアセラミッククラウン

ジルコニアセラミッククラウンとは、内側をジルコニア(セラミック素材の一種)、外側をセラミックで作製した、すべてセラミック素材のクラウンです。メタルボンドと異なり、金属を一切使用しないため、金属の溶け出しによる歯肉の変色や金属アレルギーなどの心配がありません。強度も高いため、奥歯やブリッジに使用することも可能です。